「ご覧ください…!この人间のあさましい姿を!!勇者と讴われ魔王様へと剣を向けたとて、所诠はただの人间の小僧にすぎません!!その证拠に……」
言い终えて、唇の端を吊り上げた兵たちが薄く嗤うと、その直後には、尻穴の中でテールの触手が重たくうねる。
『よォし!!尻の穴もいいが、まずはこんな状况になっても勃起したままの丑いアソコを彻底的に痛めつけてやれ!!玉を缚って打ちのめして……男に生まれた事を後悔するような拷问を味わわせてやろうじゃねェかァ!!』
『人间の勇者に似合いの情けない姿を、最高の死にざまを晒させてやれェ!!!!』
『そうだ!!情けなく、无様に杀してやれ!!魔吸虫にげられた尻の穴に人间の手足で作った蝋烛をブチ込んで火を点けてやるのはどうだァ!?ねェ尻の穴を仲间から作った蝋で焼かれながらもポコチンをおっ勃てるのか确かめてやれ!!』
『いいや!!それよりもまずは火にかけろ!!泣きながら命乞いをするまで火にかけてそれからたっぷり时间をかけて杀してやれ!!』
司祭――!
『オオ!!そうだ!!魔王様を暗杀しようとしやがった人间に裁きを!!いたぶっていたぶっていたぶり抜いて……最後には最高の苦しみを味わわせながら嬲り杀せ!!』
苦闷と耻辱に顔を赤らめ、それでも繋がれた台座の上から逃れる术も持たぬまま、ディルトが自身の周囲をぐるりと取り囲む聴衆たちの野次や愚弄を鼓膜に受けて、両手の五指を汗ばんだ掌に食い込ませた――その时だった。
『ウオオオ!!やってやれやってやれ!!どうせ最後には身体中バラバラにバラして杀すんだ!!それまでに考えられる限りの屈辱と苦しみを味わわせて……泣きながら俺たち魔族と魔王様に谢罪させてやろうじゃねェか!!』
闻こえたのは、先刻あの豪奢な小部屋でディルトへと冷ややかな嘲笑と视线を向けた――あの男の声だった。
『オオオオオォォ!!』
自身が入场した个所とは别の所にある、美しく磨き抜かれた镜のような扉から闘技场内へと足を踏み入れた司祭を睨むと、ディルトの背中には不吉な汗が滴っていく。
「いかがです?この様な场所…人间にとって宿敌であるはずの我ら魔族の眼前で……この小僧は尻の穴を魔吸虫によって贯き、犯され、あまつさえ――!その蠢动によって性的快楽を感じている――!!ご覧ください、この小僧の股间で跳ねる丑悪极まりない阴茎を――!!硬くいきり勃っているどころか、先端からははしたないらわしい汁を滴り漏らして――!!まったくこのような下贱な生き物が我らが魔王様へ牙を向けるなど言语道断、何があっても许される事ではありません――!!そこで、皆様にお寻ねしましょう!!こやつに与えるに、どんな罚が、どんな责め苦が、どんな地狱が!!相応しいとお考えか!?」
こんな、场所で……まだ……これ以上……!!
『おお!!それがいいそれがいい!!その素っ裸で尻の穴を丸出しにした情けねェ格好のまま火にかけて、いつまでねェアソコをおっ勃てていられるか见てやろうじゃねェか!!』
「ッ…!!」
コロッセオの一角で沸き上がった『杀せ』の声は、见る间に周囲の客席へと伝播すると、それは瞬
「ッ……!!!!」
く、そ――…!!
…?」
「ッ!!」
『オオオ!!八つ裂きだ!!生きたまま手足を引きちぎって、ソイツに自分のハラワタが身体の中から引きずり出される所を见せてやれ!!』
「さて、お集まりの皆様……!小贤しくも我らが伟大なる魔王様に仇なした人间の小僧は、これこの通りその犯した罪に相応しい罚を受ける事になりました!我らの正义は贯かれたのです!」
闘技场の小部屋で、ディルトの姿を冷笑した时同様の、长いローブをまとった姿で、男――司祭は淡々と、しかし声高に言叶を纺ぐと、コロッセオ中が割れんばかりの歓声と怒号に包まれていく。
自身の缚り付けられた台座から、はるか离れているはずの観客席から响いてくる怒声や歓声が、まるで自らの耳のすぐ隣で発せられているほどはっきりと鲜明に鼓膜に届いて、ディルトはその言叶たちに益々屈辱感を煽られながら、掌に爪先を食い込ませた。
「く、う……ッ!!」
『おお!!杀せ!!』
『そうだ!!杀せ!!』
『魔王様に刃を向けた人间に罚を!!我ら魔族にたてつく低劣な生き物に相応の裁きを!!』
『オオオオ!!杀せ!!杀せェ!!无様に杀せェ!!!!』